2017年1月8日日曜日

お母さんの味

たとえ変わり続けても変わらずにそこにある、心の中にすうっと入ってくるようなほっとする味。そんなごはんを作り続けていたいなぁと思うのです。

昨日の晩、定番の炊き込みごはんを作りました。また最近不規則になっている両親にちゃんと家庭のごはんを食べさせてあげたいという気持ちと、ちょっと遅めの夕飯になる娘たちに体の負担にならないものをと思って、急ぎ作った根菜いっぱいの炊き込みごはん。
娘がしみじみおいしい〜と顔を綻ばせて食べてくれて、母もとてもおいしかったわ!とお褒めの言葉をくれました。
続きで今朝はその炊き込みご飯を結んで焼きおにぎりにして朝食に+蕪とお揚げのお味噌汁とお漬物。いつもと何ら変わりのないふつうのごはんです。
ふと隣で今日はちゃんと正座しておいしそうに食べている息子がいました。「お母さんのつくるごはんはどうしてもおいしい!」なんて呟きながら。。あら?そう?嬉しいわ〜〜なんて軽く交わしたのですが、ほんとはすごく嬉しかった😊


ありがたいことに、我が家は日常の殆どの食卓を家族が揃って囲みますが、最近はそれぞれに予定があったり、別の場所や時間帯で食べることも増えました。
そんな風に家族を取り巻く環境が少しづつ変わりつつも、いつもと変わらないほっとする味で支えて行きたい気持ちはわたしの心の中ににそっと持ち続けていて、その毎日の小さな愛ひとつひとつがちゃんと届いていることをさっと通り過ぎてしまわずに、表情や言葉ふとした瞬間に垣間見せてくれる喜びからちゃんと受け取って、また自分自身をリセットするのです。

このごはんはどんな味付け?とか、この組み合わせはいいね、好きだな!とか、今日のお天気にはこのごはんがぴったりだね!とか、お母さんのつくるこの味が好き!とか。
ごはん中に出てくる会話とか、そのたべっぷりとか、ずっとずっと繰り返しながら見えてくるその人の「すき」がとても面白いし、尊重してあげたいと思うのですよ。それぞれに、違うからね。

家庭料理の醍醐味はいっぱいあります。
それぞれに大切にしたいこと、そのひとの形で伝えて行けば良いのですから。
どんなことがあったとしても自分の中にある「すき」を知っていてくれる人がいる、この安心感の根底に家庭の食卓は大きな位置を示してるのではないかなあ?
おいしいごはんは人のこころを開く魔法があるからね〜


いただきますとごちそうさま。ずっと大切にしてゆきたいな。

昨年のお味噌仕込みのときに‥
今年もそろそろそんな時期だなぁ。





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