おいなり寿司って時々無性に食べたくなるんだよね、
川越で映画を観た帰り道に「まるひろ」に寄って、地下の食品売り場で美味しいお揚げを買ったので早速おいなり寿司を作りました。おばあちゃんが昔、たくさんの人寄せがある時にはよくこのおいなり寿司と太巻き寿司を同時にそれはたくさんに作ってくれた事を思い出します。全部が出来上がるのを待ちきれずに包んでいる端からつまみ食いして、いくつ食べたか分からないほどにお腹一杯に食べるのが好きでした。おばあちゃんの作るおいなりは薄味だけど、しっかり存在感のある味でこの味に到達するには本当にあと何年かかるのかと毎回首をかしげて作っています。でもこのごろは家族がおばあちゃんの味に近づいて来たと褒め言葉をくれるようになりました。すごく嬉しいです。
おいなりは油揚げの油抜きをしっかりすることから始まり、お揚げの炊き具合と酢飯の塩梅と冷ます時間と意外に手間がかかります。それでもこの過程を楽しむ事でおいしいお稲荷ができる気がして、作る時は気持ちを入れてつくります。おばあちゃんはいつも一升のお米で作っていたから調味料も手秤でおよそでやってました、その姿と実際に舌で覚えた味の感覚をたどりながら何度も何度もつくってみて、ようやく最近ちょと近づいてきたかなと自分でも思える様になりました。でもさ、やっぱり母の味って最高だよね。
美味しい味って、ただ舌で感じるものだけじゃなく、身体じゅうのいろんな感覚で感じるものなんでしょうね。子供のころの思い出もその一つかもしれませんね。
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